斉藤浩のブログ

ツィンバロン奏者 斉藤浩のブログです。日々のことを少しずつ書いています。コンサート情報や、感想なども。

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本番まであと少し!プラバホールで、みずうみ合唱団とホールリハーサル

今日は、さんびる総合文化センター プラバホールで、11月3日(火・祝)に開催される「混声合唱団みずうみ」の演奏会に向けたホールリハーサルでした。

やっぱりホールでの練習は特別ですね!



ステージに立つと、独特のワクワク感と緊張感が入り混じって、気持ちが引き締まります。立派なパイプオルガンを背景に、合唱団の皆さんの歌声が響き渡る光景は、何度経験しても心が躍ります。

今回は、ツィンバロンを大きくフィーチャーしていただき、第3部を僕の編曲で構成しています。

ハンガリーの民謡を原語で歌っていただいたり、NHK大河ドラマ『べらぼう』で使われた音楽を取り上げたりと、普段の合唱演奏会とはひと味違う、楽しいステージになる予定です。

そして、今日のリハーサルは約4時間!

実は、秋の演奏ツアーの準備なども重なり、今回のリハーサルに向けて十分な練習時間を確保できませんでした。自分としては反省するところも多く、なかなか思うようにいかない場面もありました。

でも、リハーサルは本番のためにあるもの。

今日見つかった課題を一つずつ整理して、11月3日には納得のいく音楽をお届けしたいと思っています。

それにしても、合唱団の皆さんは本当に熱心です。

大勢の人が一つの音楽を作り上げていく。そのエネルギーを間近で感じられるのは、共演者として何よりの喜びです。

リハーサルが終わったころには、僕もすっかりヘトヘト(笑)。

それでも、皆さんと一緒に音楽を作れることに感謝しています。

11月3日(火・祝)は、ぜひプラバホールへ!

ハンガリーの伝統楽器・ツィンバロンと混声合唱の響きが、どんな音楽を生み出すのか。

どうぞお楽しみに!

皆さまのご来場を心よりお待ちしています。


第7回 混声合唱団みずうみ 演奏会

日時:2026年11月3日(火・祝)

会場:さんびる総合文化センター プラバホール(島根県松江市)

出演:混声合唱団みずうみ、斉藤浩(ツィンバロン)ほか

2026年10月18日

子どもたちの優しさを、能登へ届けます!

10月19日から始まる秋のツアーを前に、とても嬉しい贈り物をいただきました。

松江市立古志原小学校の5年生のみんなが、能登の皆さんに向けて、こんなに大きな寄せ書きを作ってくれたのです!


一枚一枚に書かれたメッセージには、能登の皆さんを励ましたいという、子どもたちの優しい気持ちがいっぱい詰まっています。

しかも、19日のツアー出発に間に合うようにと、みんなで一生懸命準備してくれたそうです。

この大切な寄せ書きを僕に託してくれたことが、本当に嬉しくて、胸がいっぱいになりました。

みんなの優しさは、きっと能登の皆さんの心に届くと思います。

10月27日には、石川県珠洲市で能登半島地震の復興支援コンサートを開催します。

そのコンサートでは、ぜひこの大きな寄せ書きを会場に飾り、子どもたちの温かい想いと一緒に演奏したいと思っています。

音楽には、人と人の心をつなぐ力があると信じています。

そして今回、子どもたちから託されたメッセージにも、きっと同じ力があるはずです。

松江から遠く離れた能登へ。

僕の演奏だけでなく、松江の子どもたちの優しい気持ちも、一緒に届けられることが何より嬉しいです。

5年生のみんな、そして、この取り組みにご協力くださった先生方に、心から感謝しています。

みんな、本当にありがとう!

能登から帰ってきたら、また古志原小学校へ報告に行きますね。

みんなの大切なメッセージ、責任を持って能登へ届けてきます!

そして、珠洲の皆さんに少しでも笑顔になっていただけるよう、心を込めてツィンバロンを演奏してきたいと思います。

2026年10月15日

震災を乗り越えた楽器とともに―10月24日、愛知県瀬戸市で演奏します

10月24日(土)、愛知県瀬戸市の「ナトゥールビュフェー」で、少し特別なコンサートを開催していただくことになりました。

今回のコンサートは、単に音楽を楽しんでいただくだけの催しではありません。

震災の記憶、復興への思い、そして災害に備えるための知恵を、音楽と食文化を通して皆さんと分かち合いたい。

そんな願いを込めた時間にしたいと思っています。


三つの震災をつなぐ、一台の楽器


今回、僕が演奏するのは、長年愛用してきたハンマーダルシマー(Hammered Dulcimer)です。

ハンガリー語では 「ír cimbalom(イール・ツィンバロン)」と呼ばれています。

実は、この楽器には特別な歴史があります。

1995年の阪神・淡路大震災で、被災を免れた楽器なのです。

そして2011年、東日本大震災が発生しました。

僕はこのハンマーダルシマーとツィンバロンを自分の車に積み込み、2011年から2018年まで、三陸地方を中心とする被災地を何度も訪ね、復興支援の演奏活動を続けました。

被災地では、さまざまな方々と出会い、お話を伺い、一緒に笑い、ときには胸がいっぱいになるような時間を過ごしました。

音楽にできることには限りがあるかもしれません。

それでも、演奏を聴いてくださった方の表情がふっと和らいだり、懐かしい歌を一緒に口ずさんでくださったりする瞬間に、僕自身も何度となく励まされてきました。

今回、瀬戸で演奏する曲は、あの三陸の復興支援コンサートで何度も弾いてきた曲ばかりです。

僕にとっては、どの曲にも被災地で出会った方々の思い出が重なっています。

そして、この同じ楽器と曲を携えて、10月27日(火)には、能登半島地震の被災地である石川県珠洲市へ向かいます。

阪神・淡路から東日本へ。そして、東日本から能登へ。

一台の楽器とともに歩んできた年月を振り返りながら、今回も心を込めて演奏したいと思っています。


音楽とともに、災害への備えを考える

瀬戸のコンサートでは、僕が東日本大震災の復興支援活動を通じて見聞きしたことや、そこで学んだ防災への思いについてもお話しします。

災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。

だからこそ、被災地での経験や教訓を忘れず、日々の暮らしに生かしていくことが大切なのだと思います。

今回は、そんな防災の話を、少し違った角度からも考えていただける企画になっています。


トランシルヴァニアの保存食を味わいながら

会場の「ナトゥールビュフェー」では、トランシルヴァニア地方の保存食を使った軽食とドリンクをご用意いただきます。

さらに、保存食についてのレクチャーも行われます。

食べ物を長く保存するために、人々が受け継いできた知恵。

それは単なる郷土料理の文化ではなく、災害などによって普段の生活が難しくなったときにも、私たちの暮らしを支えてくれる大切な知恵につながっています。

おいしいものをいただきながら、音楽を聴き、食文化に触れ、そして防災についても考える。

堅苦しい講演会ではなく、皆さんと一緒に語り合える温かなひとときになれば嬉しいです。

今回の企画を支えてくださるのは、長年の友人であるアッティラさんと奈美さんご夫妻です。

お二人とのご縁にも、心から感謝しています。


音楽が、誰かの明日につながることを願って

僕はこれまで、ツィンバロン奏者として国内外でさまざまな演奏活動を続けてきました。

華やかなコンサートホールで演奏することも、もちろん大切な仕事です。

でも、それと同じくらい、僕にとって大切なのは、音楽を必要としている人のところへ、自分から出かけていくことです。

三陸の被災地を巡ったときも、今回の能登への訪問も、その思いは変わりません。

一台の楽器が、どれほど人の心に寄り添えるのか。

その答えは簡単には出ませんが、これからも僕は演奏を続けていきたいと思っています。

10月24日の瀬戸でのコンサートが、音楽の楽しさとともに、震災の記憶や人と人とのつながりについて、改めて考える機会になれば幸いです。

そして、その思いを胸に、27日には珠洲市へ向かいます。

音楽と食文化を通して、過去の経験を未来への備えにつなげる。

皆さんと、そんな時間を共有できることを楽しみにしています。


10月24日(土) 愛知県瀬戸市「ナトゥールビュフェー」

ハンマーダルシマーの演奏と震災のお話、トランシルヴァニアの保存食を使った軽食・ドリンク、保存食についてのレクチャーをお楽しみいただく企画です。

後援:駐日ハンガリー大使館/リスト・ハンガリー文化センター

2026年10月14日

リコーダーの豊かな響きにびっくり!—10月23日のコンサートに向けて

今日は、10月23日のコンサートのリハーサルのために、宝塚からリコーダー奏者の水越美鈴先輩と、ピアノ伴奏のAYANAさんが、松江の我が家まで来てくださいました。

てっきり車で来られるものと思っていたのですが、なんと、バスと一畑電車を乗り継いで来てくださったとのこと!

「一畑電車に乗ってみたかったのよ~」

と、先輩はにこやかにおっしゃっていました。

それなら、せめて松江駅くらいまでは迎えに行ったのに…。電車の旅も楽しんでくださったのならうれしいけれど、僕に気を遣ってくださったのかなぁと思うと、少し申し訳なくも感じました。遠くまで来てくださって、本当にありがとうございます。

リハーサルのひとこま。水越美鈴先輩、ピアノ伴奏のAYANAさんと、我が家の音楽室で。

さて、肝心のリハーサルです。

帰国してから、ツィンバロンとリコーダーのデュオに取り組むのは、今回が初めて。

留学前には、ハンマーダルシマーとリコーダーで、本当にたくさんのコンサートをしていました。ですから、リコーダーとの共演には懐かしさもあるのですが、ツィンバロンとの組み合わせでは、また違う響きに出会える楽しみがあります。

今日は先輩が、いろいろな種類のリコーダーを持ってきてくださいました。まずは、それぞれの曲にどのリコーダーを使うか…というところからスタート。実際に音を合わせながら、共演する8曲を楽しくリハーサルしました。そのうち3曲は、ピアノも加わってのトリオです。

同じ曲でも、リコーダーが変わると、音の色や響きの印象が変わります。そこにツィンバロンが重なり、さらにピアノが加わると、また違った表情が生まれる。音を合わせていく時間が、なんだかとても楽しかったなぁ……。

そして、今日あらためて驚いたのが、リコーダーの音量と、表現の幅の豊かさでした。

僕自身がリコーダーを吹いた経験は、小中学校の音楽の授業くらいです。もちろん、これまで共演してきた楽器ではありますが、今日、先輩の演奏をすぐ近くで聴いていると、「こんなにも豊かな表現ができる楽器なんだなぁ」と、あらためて感じました。

時には、ツィンバロンの音が小さく思えるほど、リコーダーの響きに力があるんです。音量だけでなく、旋律の表情や音色の変化にも、思わず耳を引きつけられました。

学校の授業で出会った身近な楽器に、こんな世界が広がっている。その魅力を、コンサートでも皆さんに感じていただけたらうれしいです。


10月23日、豊中でお会いしましょう

今回出演するのは、リコーダーアンサンブル「ブーケ」の10周年コンサート、「響きの花束」です。

第1部は、リコーダーアンサンブルのステージ。僕は第2部で、水越美鈴先輩とのリコーダー&ツィンバロンの共演、そしてAYANAさんのピアノを交えた演奏をお届けします。

プログラムには、大河ドラマ『べらぼう』の挿入曲「Freedam」、アイルランド民謡「ダニーボーイ」、日本の民謡「竹田の子守唄」、ハンガリー民謡「星よ、星よ」などが並びます。

リコーダーとツィンバロン、それぞれの音色が出会ったら、どんな響きになるでしょうか。今日のリハーサルを終えて、僕自身、本番がますます楽しみになりました。


リコーダーアンサンブル「ブーケ」10周年コンサート「響きの花束」

・日時:2026年10月23日(金)13時30分開演/13時開場
・会場:豊中市立文化芸術センター 小ホール
・アクセス:阪急宝塚線「曽根駅」下車、徒歩5分
・料金:一般1,000円/当日1,500円・全席自由
※未就学児のご入場はご遠慮ください。

第2部出演
水越美鈴(リコーダー)
斉藤浩(ツィンバロン)
AYANA(ピアノ伴奏)

チケットのお申し込み・お問い合わせ
リコーダーアンサンブル「ブーケ」10周年コンサート実行委員会
fiore.rep0104@gmail.com
※チラシ掲載のQRコードからもご確認いただけます。

秋の午後、リコーダーとツィンバロンの響きを楽しみに、ぜひいらしてくださいね。会場でお会いできるのを楽しみにしています!

2026年10月13日

ヴィシェグラードの絶景と、山の中で迷子になったあの大冒険

松江は、秋らしい気持ちのよい3連休でした。皆さんは、どんなふうに過ごされましたか?

この季節になると、ふと思い出す懐かしい出来事があります。今から25年前、僕がハンガリーに留学したばかりのころの、ちょっぴりハラハラする思い出です。

当時、僕は「ELTEバルトーク混声合唱団」に入団したばかり。これは、合唱団のメンバーとして初めて参加した合宿での出来事です。


練習の合間、昼食後の休憩時間に、
「みんなでヴィシェグラード城まで登ってみよう!」
という話になりました。

ヴィシェグラード(Visegrád)は、ブダペストから北へ約40キロ、ドナウ川が大きく曲がる「ドナウ・ベンド」に位置する歴史ある町。かつてハンガリー王の宮廷が置かれ、高台には中世の城塞がそびえています。

何より素晴らしいのが、そこから眺める景色。山々の間をゆったりと流れ、大きく向きを変えるドナウ川を一望できるのです。

ちょうど、今日のような秋晴れの日でした。

心地よい風に吹かれながら、眼下に広がる大パノラマを眺めていると、まるで中世にタイムスリップしたような気分に。留学したばかりの僕には、見るものすべてが新鮮で、本当に気持ちのよい時間でした。

……ところが、ここからが「大冒険」の始まりです(笑)。

景色を楽しんだ団員たちは、この辺りに慣れているのか、足早に山を下り、合宿所へ戻っていきました。

一方、僕たちは友達同士でダベりながら、のんびり散歩気分。気がつけば、すっかりみんなに後れをとっていました。

そんな時、友達の一人が自信満々に言ったのです。

「こっちの道の方が、絶対に近道だって!」

その言葉を信じて歩き始めたのですが、進むにつれて、何だか様子がおかしい。とうとう道が分からなくなり、僕たちは木々の生い茂る山の中で迷子になってしまいました。

留学したばかりで、土地勘もなく、ハンガリー語もまだ十分には分からないころ。さっきまでのロマンチックな気分はどこへやら、内心はハラハラ…。

仲間たちと励まし合いながら、木の枝をかき分け、何とか斜面を下っていきました。

幸い、途中で元の登山道にたどり着くことができ、無事に合宿所へ帰ることができました。あの時は、マジでほっとしました!

今振り返ると、城から眺めたドナウ川の絶景と同じくらい、あの山の中での「大冒険」が心に残っています。

その時は必死だった出来事も、25年たつと、懐かしく笑って話せる思い出になるものなんですね…。

秋の風を感じるたびに、あの日の景色と、仲間たちと過ごした時間がよみがえります。僕のハンガリー留学が始まったころの、大切な思い出の一つです。

2026年10月12日
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