斉藤浩のブログ

ツィンバロン奏者 斉藤浩のブログです。日々のことを少しずつ書いています。コンサート情報や、感想なども。

ブログ一覧

金木犀の香りがすると、ちょっと身構える季節

今年もそろそろ、この季節がやってきたようです……🤧

10月に入ると、毎年やってくるものがあります。

秋の花粉症です🤧

僕の場合、不思議と金木犀の香りがし始める頃になると、鼻がムズムズし始めます。

今朝、ご近所さんのところへ行く途中、どこからともなく金木犀らしき香りがしてきました。

「あ、秋だなぁ」

…ではなく、

「もしや……😫」

と、思わず身震い(笑)。

もちろん、金木犀が嫌いなわけではありません。
あの香りは好きなんです。

以前、病院で聞いたところでは、僕の秋の花粉症の原因は、おそらくブタクサだろうとのことでした。

忘れられないのが2年前。

ちょうど秋の演奏旅行に出た初日に花粉症が始まりました。

仕方がないので市販の鼻炎薬を飲んでいたのですが、良くなるどころか、どんどん悪化。

演奏旅行を終えて松江へ帰り、すぐに病院へ行ったところ、

「急性副鼻腔炎です」

と診断されました。

演奏家にとって花粉症は、なかなか厄介です。

特に困るのが、本番中の鼻水とくしゃみ。

ツィンバロンは両手にバチを持って演奏するので、演奏中に突然鼻水が出てきても、ティッシュを取り出す手がありません。

では、どうするのか。

…シャツの袖で拭くしかないのです🤣

これ、ステージの上ではめちゃくちゃ恥ずかしいんです。

だから秋のコンサートツアーには、衣装用のシャツを何枚も持って行きます。

そして終演後はホテルに戻って、すぐ洗濯。

華やかに見える(かもしれない)演奏旅行の裏側で、夜な夜なホテルの部屋でシャツを洗うツィンバロン奏者……😅😅😅

今年は、どうか酷くなりませんように。

とりあえず、これからしばらくはティッシュを箱ごと携帯します。

秋は演奏会も多い季節。

鼻よ、頼むから本番中だけはおとなしくしていてくれ〜!🤧

2026年10月04日

ようやく完成!珠洲市復興支援コンサートのチラシが届きました

今日、10月27日に石川県珠洲市で開催する復興支援コンサートのチラシが届きました。

何度も何度も校正して、ようやく完成です。

何度も校正を重ねたチラシが、ようやく完成しました。表面にはコンサートのご案内、裏面には松江と珠洲をつなぐ物語や、上定昭仁松江市長からのメッセージを掲載しています。

いやぁ……今回は本当に、誤字・脱字に悩まされました(笑)。

直したと思ったら別のところが気になり、そこを直したらまた別の箇所を発見して……。何度見直したことか分かりません。

それだけに、こうして実際に印刷されたチラシを手にすると、やっぱり嬉しいものです。

今回のコンサートは、「松江市文化協会姉妹都市文化交流事業助成事業」として開催されることになりました。

そして、チラシを作るにあたって、僕にはどうしても裏面に載せたいことがありました。

それが、珠洲市と松江市のつながりです。

松江市美保関町は、先月9月4日に国の重要伝統的建造物群保存地区に正式に選定されたばかりです。[松江市公式サイト](https://www.city.matsue.lg.jp/soshikikarasagasu/bunkasportsbu_bunkazaika/seisaku_keikaku_tokei/1/1/mihonosekinomatinamihozon/24574.html?utm_source=chatgpt.com)

せっかく松江市と珠洲市をつなぐコンサートをするのなら、「姉妹都市だから」という理由だけではなく、そもそもなぜ、この遠く離れた二つのまちがつながっているのかを、僕自身がきちんと知っておきたいと思いました。

そこで島根県立図書館の郷土資料室へ通い、珠洲と松江、美保関について調べ始めました。

調べ始めると、これが実に面白い。

『出雲国風土記』の国引き神話には、八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が、能登半島の「都都の三埼(つづのみさき)」を引いてきて、「三穂の埼(みほのさき)」へ縫いつけたという物語が記されています。

この神話のつながりを縁として、1988年、珠洲市と旧美保関町は姉妹都市となりました。現在は松江市がその交流を受け継いでいます。[松江市公式サイト](https://www.city.matsue.lg.jp/soshikikarasagasu/seisakubu_seisakukikakuka/kouikirenkei_kouryuu/2868.html?utm_source=chatgpt.com)

最初はチラシのための調べものだったのですが、気がつけば2週間…。

神話の世界から古代史へ、そして海を通じた人々のつながりへ…。

調べれば調べるほど、珠洲と美保関の間には、遠く離れた二つの土地という『言葉』だけでは語れない物語があることを知りました。

古代史から読み解く、珠洲市と松江市の関係。

なかなかロマンあふれる物語です。

そして、このことをぜひ珠洲の皆さんにも知っていただきたいと思い、チラシの裏面に小さなコラムとしてまとめました。

今回のコンサートは震災復興支援のためのものです。

でも、震災のことばかりを書いてしまうと、どうしても重い内容になってしまいます。

だからこそ、「私たちのまちは、ずっと昔からこんな物語でつながっているんですよ」ということを、子どもたちにも読んでもらえるような形で伝えたいと思いました。

そしてもう一つ、とても嬉しいことがありました。

上定昭仁松江市長が、珠洲の皆さんへ向けてメッセージを書いてくださいました。

そのメッセージも、チラシの裏面に掲載しています。

さらに今回の公演には、駐日ハンガリー大使館、リスト・ハンガリー文化センターからも後援をいただくことになりました。

本当にたくさんの方々のお世話になり、10月27日、珠洲市で演奏させていただきます。

企画を考え、資料を調べ、文章を書き、何度も校正して…。

チラシもポスターも、ようやく出来上がりました。

こうして手にしてみると、ちょっと感無量です。

あとは、珠洲へ行って音楽を届けること。

松江観光大使として。
ツィンバロン奏者として。
そして、ひとりの人間として。

僕にできることを、しっかりやってきたいと思います。

10月27日、珠洲の皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

2026年10月03日

街は少しずつハロウィンモード。ツィンバロンでは何を弾こう?

街を歩いていると、あちらこちらでハロウィンのディスプレイを見かけるようになりました。

まだ10月に入ったばかりですが、カボチャやおばけ、ちょっとユーモラスな飾りを見ていると、「今年もそんな季節になったんだな」と感じます。

ひと足早く、僕もハロウィン気分に。おばけもツィンバロンの音が気になるようです(笑)。


僕は、ハロウィンというイベントがけっこう好きです。

街の雰囲気が少しずつ変わって、子どもも大人も「今年は何をしようかな」と、なんとなくワクワクしてくる。あの感じがいいんですよね。

でも、ふと思うんです…。

僕が子どもの頃には、ハロウィンなんてなかったよなぁ、と…。

少なくとも僕の記憶では、仮装して近所を回ったり、「トリック・オア・トリート!」と言ってお菓子をもらったりするような習慣はありませんでした。

だから今の子どもたちが、ちょっと羨ましい(笑)。

仮装して近所を回ったらお菓子がもらえるなんて、子どもの頃の僕が知ったら、「なんて素晴らしい行事なんだ!」と思ったに違いない…。
もちろん、ハロウィンはもともと日本にあった文化でないけれど…。

けれど、外国からやってきた文化が少しずつ日本の暮らしの中に入り、買い物や飾り付けだけでなく、親子や地域の人たちが一緒に楽しむ時間にもなっていく。僕は、それも文化の面白さのひとつだと思っています。

特に僕がいいなと思うのは、「近所を回る」というところです。

今はインターネットを開けば、世界中の情報を家にいながら知ることができます。とても便利な時代になった一方で、同じ町に住んでいる人と顔を合わせたり、挨拶をしたりする機会は、以前より少なくなっているのかもしれません。

そんな時代だからこそ、地域で声を掛け合って、子どもたちが仮装して近所を歩き、大人たちがお菓子を用意して待っている。そんな楽しみ方ができたら、いいですよね。

子どもも大人も、近所のみんなも一緒になって楽しめる。

そんな小さな交流が生まれるハロウィンって、なかなか素敵なイベントだと思うんです。

そして、外国の文化を知ることは、自分たちの文化を改めて知るきっかけにもなると思います。

「外国ではこんなことをするんだ」と知ることで、「じゃあ、日本にはどんな行事や習慣があるんだろう」と考える。

異なる文化を知ることと、自分たちの文化を大切にすることは、決して反対のことではありません。むしろ外の文化に触れることで、自分たちの暮らしの中に昔からあるものの面白さにも、改めて気づけるのではないでしょうか。

そんなことを考えていたら、音楽家としては、やっぱり次のことを考えてしまいます。

「ハロウィン・コンサート、やってみたいなあ」

でも……。

ツィンバロンでハロウィンって、一体何を弾けばいいんだろう?(笑)

ちょっと不思議な曲?
ちょっと怖い曲?
それとも、思わず笑ってしまうような曲?

ツィンバロンの響きは、音の使い方や奏法によって、幻想的にも、不気味にも、ユーモラスにもなります。だから意外と、ハロウィンとの相性はいいのかもしれません。

そこで、皆さんに聞いてみたいです。

もし僕が「ツィンバロンでハロウィン・コンサート」をするとしたら、どんな曲を聴いてみたいですか?

クラシックでも、映画音楽でも、アニメの曲でも、昔から親しんでいる曲でも、何でも構いません。

「これをツィンバロンで聴いてみたい!」

という曲があったら、ぜひ教えてください。

皆さんからいただいたアイデアの中から、本当にハロウィン・コンサートが生まれたら面白いですよね。

それにしても……。

やっぱり僕が子どもの頃にも、ハロウィンがあってほしかったなあ。

仮装して近所を回るだけで、お菓子がもらえるなんて。

今の子どもたち、やっぱりちょっと羨ましいです(笑)。

2026年10月02日

図書室から世界へ―子どもたちに届けたい「音と言葉」

来週、市内の小学校で
「震災の記憶と希望を、音と言葉で届けるコンサート」をします。

イール・ツィンバロン(ハンマーダルシマー)の演奏だけではなく、これまで僕自身が経験してきた震災のこと、被災地で出会った人たちのこと、そして音楽を通して感じてきたことを、子どもたちに話す予定です。


今回のコンサートのことを考えながら、ふと自分が小学生だった頃を思い出しました。

僕は子どもの頃から、外国の文化や音楽にとても興味がありました。

でも、もちろんインターネットなんてありません。

知らない国のことを知りたい。
外国にはどんな音楽があるんだろう。
どんな人たちが暮らしているんだろう。

そんな疑問を持ったとき、僕にとって一番身近な「世界への入口」は、学校の図書室でした。

僕は図書室が大好きでした。

本棚の間を歩きながら、知らない国の名前を見つけたり、写真を眺めたり、地図を開いたり。

一冊の本から、まだ行ったことのない遠い国を想像していました。

今思えば、ずいぶん時間のかかる「検索」だったのかもしれません(笑)。


今の子どもたちは、世界とつながっている

今は、知りたいことがあればインターネットで検索できます。

外国の街並みも、音楽も、言葉も、映像も、ほんの数秒で見ることができます。

僕が小学生だった頃には想像もできなかった環境です。

だから来週、子どもたちの前で昔の話をしたら、

「そんな時代があったの?」

と、昔々のお話のように聞こえるのかもしれません(笑)。

でも、便利な時代になった今だからこそ、僕が直接伝えられることもあるのではないかと思っています。

インターネットで「震災」と検索すれば、たくさんの情報が出てきます。

「ハンガリー」と検索すれば、美しい街や文化について、いくらでも知ることができます。

「ツィンバロン」と検索すれば、演奏動画だってすぐに見ることができます。

でも…

目の前で鳴った楽器の音を身体で感じること。
実際に経験した人から、その人自身の言葉で話を聞くこと。

これは、検索結果とは少し違うものだと思っています。


音と言葉で届けたいもの

僕自身、音楽を通していろいろな国へ行き、たくさんの人と出会ってきました。

そして震災のあとには、被災地でも演奏してきました。

そこで教えてもらったことは、音楽そのものだけではありません。

人と人が出会うこと。
誰かを思うこと。
困難なときにも希望を持つこと。

そうしたことも、音楽と一緒に子どもたちへ届けられたらと思っています。

小学生だった僕が、図書室の本を開きながら想像していた遠い世界。

その後、本当に外国へ渡り、音楽を学び、演奏家になりました。

だから今度は僕が、子どもたちに小さな「世界への入口」を渡す番なのかもしれません。

来週、イール・ツィンバロンの音と僕自身の言葉で、

「震災の記憶と希望」

を届けてきます。

子どもたちの心に、何か一つでも残ってくれたら嬉しいです。

2026年10月01日

観光大使の先輩から届いた一枚の絵葉書

9月11日の松江観光大使交流会が開かれた興雲閣、茶風林さんとの一枚。そして今日届いた絵葉書。

今日、郵便受けをのぞくと、一枚の絵葉書が届いていました。

差出人を見て、びっくり。

声優の茶風林さんからでした。

茶風林さんといえば、『サザエさん』の磯野波平、『名探偵コナン』の目暮警部、『ちびまる子ちゃん』の永沢君など、誰もが一度は耳にしたことのある声を演じてこられた方。

そして僕にとっては、松江観光大使の大先輩でもあります。

茶風林さんが松江観光大使に就任されたのは2016年。今年でちょうど10年になるそうです。

本当なら、新米観光大使の僕のほうから「先日はありがとうございました」とお礼状を出さなくてはいけないくらいなのに…。

すっかり先を越されてしまいました(笑)。


初めて参加した「松江観光大使交流会」

9月11日、僕は松江観光大使になって初めて、観光大使の交流会に参加させていただきました。

会場は、国宝・松江城天守のすぐそばに建つ興雲閣。

明治36年(1903)に建てられた洋風建築で、夜になると昼間とはまた違った美しい表情を見せてくれます。

この日、まず驚いたのが、松江観光大使を務めておられる皆さんの顔ぶれでした。

日本各地、それぞれの分野で素晴らしい活動をされている方が、こんなにも松江を大切に思い、それぞれの方法で松江の魅力を伝えてくださっているんだなぁ、と。

そして何より、皆さんのお話が面白い!

「へぇー、そんな松江があるんだ」
「そんな見方をしたことはなかったなぁ」

と思う話が次々に出てきます。

松江に暮らしている僕自身が知らない松江の話もたくさんあって、聞いているだけで楽しく、交流の時間は本当にあっという間に過ぎてしまいました。


美保関に届いた、うれしい知らせ

そして、この交流会の少し前、9月4日には松江にとってうれしいニュースがありました。

美保関が国の「重要伝統的建造物群保存地区」に正式に選定されました。

美保関は、美保神社の門前町であると同時に、古くから海上交通の要衝として栄えた港町です。

細い路地や町家、かつての船宿、大きな旅館建築などが残り、長い年月をかけて受け継がれてきた町並みがあります。

僕も松江で暮らしている一人として、とても嬉しいニュースでした。

松江というと、どうしても松江城や宍道湖がまず思い浮かびます。

でも、美保関もあれば、八雲もある。玉造もあるし、島根半島の海もある。

そして、その土地で暮らす人たちが長い年月をかけて守ってきた文化があります。

観光大使になってから、僕自身が以前よりも「松江って、いったいどんな町なんだろう」と考えるようになりました。

知っているつもりだった町なのに、知れば知るほど、まだ知らないことが出てきます。


茶風林さんとの出会い

そんな交流会でお会いした一人が、茶風林さんでした。

茶風林さんは声優として長く活躍される一方、松江では小泉八雲の怪談を題材にした朗読などを通して、長年「怪談のふるさと松江」の魅力を伝えてこられました。

声優というご自身の専門を、そのまま松江の文化と結びつけて活動されている。

音楽という自分の専門を通して松江のために何ができるのかを考えている僕にとっても、とても興味深いことでした。

そして今日、その茶風林さんから届いた一枚の絵葉書。

こういうものって、メールやSNSとはまた違いますね。

手に取って眺めていると、9月11日の興雲閣での楽しい時間がよみがえってきました。

それにしても、お礼状を先にいただいてしまった新米観光大使…。

これはいけません(笑)。

僕もちゃんとお返事を書こうと思います。

そして、松江観光大使としては、まだまだ始まったばかり。

ツィンバロン奏者の僕だからできること、音楽家だから見つけられる松江の魅力も、きっとあるはずです。

先輩の観光大使の皆さんからいろいろ教えていただきながら、自分自身ももっと松江を知りたい。

そして僕なりの方法で、この町の面白さや文化を少しずつ伝えていけたらと思っています。

新米・松江観光大使、これからも頑張るぞ!!😊

2026年09月29日
» 続きを読む