初めて触れるツィンバロン ― 驚きと感動を分かち合う時間

ツィンバロンに、初めて触れる瞬間

ワークショップコンサートでは、ご希望の方に楽器へ直接触れていただく時間を大切にしています。

初めて目にする楽器。
初めて手にするバチ。
初めて自分の手で音を鳴らしてみる瞬間の感動。

人生で、そう何度も巡り合える体験ではないと思うからです。

僕自身も、若い頃ハンガリーのレストランで初めてツィンバロンを見て、触れさせていただいた時の驚きと感動を、今も鮮明に覚えています。
あの瞬間が、僕のツィンバロン人生の出発点でした。

これからも、ひとりでも多くの方にツィンバロンの音色と魅力に触れていただけるよう、ワークショップを続けてまいります。

参加者の中から「本格的に学んでみたい」と思っていただける方が現れてくださるなら、これに勝る喜びはありません。
日本でツィンバロン奏者の後進を育てたい。
それは、僕の小さな夢のひとつです。

先日のワークショップでは、ご年配の方からこんな言葉をいただきました。

「この歳になってこんな楽器は初めて見た。キレイな音がしますね。でも、触らせてもらったらいかに難しい楽器かよくわかりました」

その言葉が、なんか嬉しかったんです。
感動を共有できるって、素敵なことだなって思いました。

青いハンガリー刺繍のベストを着た奏者 斉藤浩が、参加者の手元にバチを添えてツィンバロンの弾き方を指導している。テーブルには麦わら帽子と衣装が並ぶ。
2026年05月31日