街は少しずつハロウィンモード。ツィンバロンでは何を弾こう?
街を歩いていると、あちらこちらでハロウィンのディスプレイを見かけるようになりました。
まだ10月に入ったばかりですが、カボチャやおばけ、ちょっとユーモラスな飾りを見ていると、「今年もそんな季節になったんだな」と感じます。
ひと足早く、僕もハロウィン気分に。おばけもツィンバロンの音が気になるようです(笑)。
僕は、ハロウィンというイベントがけっこう好きです。
街の雰囲気が少しずつ変わって、子どもも大人も「今年は何をしようかな」と、なんとなくワクワクしてくる。あの感じがいいんですよね。
でも、ふと思うんです…。
僕が子どもの頃には、ハロウィンなんてなかったよなぁ、と…。
少なくとも僕の記憶では、仮装して近所を回ったり、「トリック・オア・トリート!」と言ってお菓子をもらったりするような習慣はありませんでした。
だから今の子どもたちが、ちょっと羨ましい(笑)。
仮装して近所を回ったらお菓子がもらえるなんて、子どもの頃の僕が知ったら、「なんて素晴らしい行事なんだ!」と思ったに違いない…。
もちろん、ハロウィンはもともと日本にあった文化でないけれど…。
けれど、外国からやってきた文化が少しずつ日本の暮らしの中に入り、買い物や飾り付けだけでなく、親子や地域の人たちが一緒に楽しむ時間にもなっていく。僕は、それも文化の面白さのひとつだと思っています。
特に僕がいいなと思うのは、「近所を回る」というところです。
今はインターネットを開けば、世界中の情報を家にいながら知ることができます。とても便利な時代になった一方で、同じ町に住んでいる人と顔を合わせたり、挨拶をしたりする機会は、以前より少なくなっているのかもしれません。
そんな時代だからこそ、地域で声を掛け合って、子どもたちが仮装して近所を歩き、大人たちがお菓子を用意して待っている。そんな楽しみ方ができたら、いいですよね。
子どもも大人も、近所のみんなも一緒になって楽しめる。
そんな小さな交流が生まれるハロウィンって、なかなか素敵なイベントだと思うんです。
そして、外国の文化を知ることは、自分たちの文化を改めて知るきっかけにもなると思います。
「外国ではこんなことをするんだ」と知ることで、「じゃあ、日本にはどんな行事や習慣があるんだろう」と考える。
異なる文化を知ることと、自分たちの文化を大切にすることは、決して反対のことではありません。むしろ外の文化に触れることで、自分たちの暮らしの中に昔からあるものの面白さにも、改めて気づけるのではないでしょうか。
そんなことを考えていたら、音楽家としては、やっぱり次のことを考えてしまいます。
「ハロウィン・コンサート、やってみたいなあ」
でも……。
ツィンバロンでハロウィンって、一体何を弾けばいいんだろう?(笑)
ちょっと不思議な曲?
ちょっと怖い曲?
それとも、思わず笑ってしまうような曲?
ツィンバロンの響きは、音の使い方や奏法によって、幻想的にも、不気味にも、ユーモラスにもなります。だから意外と、ハロウィンとの相性はいいのかもしれません。
そこで、皆さんに聞いてみたいです。
もし僕が「ツィンバロンでハロウィン・コンサート」をするとしたら、どんな曲を聴いてみたいですか?
クラシックでも、映画音楽でも、アニメの曲でも、昔から親しんでいる曲でも、何でも構いません。
「これをツィンバロンで聴いてみたい!」
という曲があったら、ぜひ教えてください。
皆さんからいただいたアイデアの中から、本当にハロウィン・コンサートが生まれたら面白いですよね。
それにしても……。
やっぱり僕が子どもの頃にも、ハロウィンがあってほしかったなあ。
仮装して近所を回るだけで、お菓子がもらえるなんて。
今の子どもたち、やっぱりちょっと羨ましいです(笑)。