活動記録

 留学中は、ハンガリー国内だけでなく、スロバキア、チェコ、スイス、中国など、本当にたくさんの演奏の機会をいただきました。ディプロマを取得後、アカデミーを卒業し、帰国してからは、ツィンバロンを広める活動をしてきました。そしてオーケストラ、アーティストと共演、新作の初演、TVやラジオへの出演、日本各地でのリサイタル等々、たくさんの機会をいただきました。

2023年10月には憧れだったNHK交響楽団さんとご一緒させてことができました。その時の演奏はEテレ『クラシック音楽館』でも放送されました。この共演がきっかけとなり、大河ドラマ「べらぼう」のオープニングテーマをNHK交響楽団さんと担当することになるのです。
 まだまだ日本では馴染みのない楽器ですが、ツィンバロンは本当に素晴らしい楽器です。たくさんの人たちにこのツィンバロンを知っていただけるように、これからも活動していきたいと思っています。

NHK大河「べらぼう」オープニングテーマ&劇伴参加

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の音楽に、ツィンバロン奏者として参加しました。
オープニングテーマをはじめ、劇中で流れる音楽にもツィンバロンの音色が使われています。 江戸を舞台にした物語の中に、ハンガリーを代表する民族楽器ツィンバロンの響きが重なります。 毎週の放送を通して、この珍しい楽器の音色を多くの方に聴いていただけたことを嬉しく思っています。

東日本大震災 復興支援活動の記録

東日本大震災の発生後、僕は被災地を訪れ、仮設住宅などでツィンバロンの演奏による復興支援活動を8年間続けてきました。 ここでは、震災から3年目の被災地を訪れた際に撮影した写真を中心に、当時の様子を30枚の写真で記録しています。 時間が経った今だからこそ、震災後の被災地の現実を伝える記録として、多くの方に見ていただければと思います。
(スライドジョーになっています)


演奏活動

組曲「ハーリ ヤーノシュ」

 ハンガリー留学の目的のひとつは、Z.コダーイ作曲のオペラ「ハーリヤーノシュ」を研究することでした。

 当時、僕の住んでいたフラットのすぐ近くにエルケル劇場があり(残念ながらすでに閉館してしまいました。)、そこでオペラ「ハーリヤーノシュ」が上演されていました。そして、エルケル劇場の主席ツィンバロン奏者こそ、僕の師匠であるヘレンチャール・ヴィクトリアだったのです。

 ヴィクトリア先生の計らいで、毎年オペラの練習だけでなく、本番までもオーケストラピットの先生の真横で見学させてもらっていました。役者さんからもとても親切にしていただいて、いろいろなことを教わりました。

 ハンガリー語と密接に結びついている民謡のメロディー、リズム、それに加えて、忘れてはならない最も大切な部分「ハンガリー人の心」。これを学べたことは、ブダペストに留学して得た最大の経験でした。

 日本ではオペラではなく組曲「ハーリヤーノシュ」がたびたび演奏されます。オペラのストーリーやハンガリー語のリズム、ハンガリーダンスのステップをちょっと知るだけで、組曲を演奏する人も、聴く人も必ずワクワクするはず。僕はそんな本当の意味でのハーリヤーノシュを日本で伝えていきたいと思っています。

 帰国後、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、読売交響楽団、京都市交響楽団をはじめ、日本各地のたくさんのオーケストラと組曲「ハーリヤーノシュ」をご一緒させていただく機会を得ました。僕の第2の故郷ハンガリーの作品を日本のオーケストラとご一緒させていただくことは本当に幸せなことです。

 そして、これからもたくさんのオーケストラとこの「ハーリヤーノシュ」を通じて、ハンガリーの音楽、ハンガリーの心を伝えていきたいと思っています。


オーケストラ

 サントリーホール「サマーフェスティバル」には3度出演させていただきました。2006年にゲルゲス・レンツ作曲「星」、2008年にステファーノ・ジェルヴァゾーニ作曲「イーレネ・シュティンメ」、2014年にはパスカル・デュサパン作曲「風に耳をすませば」の初演に関わりました。作曲家と直接話をさせていただくのは、いろんな意味で勉強になります。また、サントリーホールという素晴らしい空間で演奏できたのは本当に素晴らしい経験となりました。

作曲家S.ジェルヴァゾーニ氏と(サントリーホールにて)


 また、新日本ハーモニー交響楽団さんにはゲストとして呼んでいただき、すみだトリフォニーホールにてヴァイネル・レオ「狐の踊り」をオリジナルアレンジで共演させていただきました。

 コダーイ・ゾルターン「ハーリヤーノシュ」は、日本各地のたくさんのオーケストラと共演させていただいてきました。

 また、同じくコダーイ・ゾルターンの「カーライ地方の踊り」をハンガリー・ケチケメートにてコダーイ音楽学校のオーケストラと共演。この曲では2台のツィンバロンが書かれていますが、ヘレンチャール・ヴィクトリア先生とともに担当しました

 留学中はブダペストのオーブダ会館にて、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」をサカーイ・アーグネシュ先生とともに2台のツィンバロンがソロを務めオーケストラと共演したり、ヴィヴァルディの「4つのヴァイオリンのための協奏曲をサカーイ・アーグネシュ先生、同門下のショヴァゴー・エーヴァ、リステシュ・イェヌーとともに4人でソリストを務めました。

 また、スロバキアでもバンスカービストリツァオペラハウス管弦楽団とバッハのヴァイオリンコンチェルトのソリストをツィンバロンで共演しました。


ソロ リサイタル

名古屋電気文化会館でのリサイタルでは、作曲家の西村朗氏によって書かれた新作「ツィンバロンのための伝説曲」を世界初演。このリサイタルはサントリー芸術財団の推薦コンサートとなりました。

 岩手県では盛岡のおでってホール、大船渡のリアスホール、八幡平のフォレストアイなどで開催しました。また、横浜の山手西洋館、松江スティックビル、プラバホールをはじめ、各地で開催しています。


アンサンブル バラトン

 アンサンブル・バラトンは2009年に日本在住のクラシック音楽を専門とする5人(ヴァイオリン、ヴィオラ、ツィンバロン、アコーディオン、ベース)で結成されました。中欧&東欧のレパートリーを持つ日本ではちょっと珍しいバンドです。

 2009年、東京駅にてライブ。その後、2011年2月2日にザ・フェニックスホール(大阪)にて、「ドナウ音楽紀行」を開催しました。



その他いろいろと

 2007年より「盛岡彫刻シンポジウム」にゲストとしてたびたび招聘されています。彫刻とツィンバロンのコラボレーション。たくさんの彫刻に囲まれた中でのコンサート。エネルギーに満ち溢れた空間でした。

作曲 楽曲提供

オリジナル作品

 ツィンバロンのためのオリジナル作品は留学時から書きためています。バンスカビストリツァ芸術アカデミー卒業試験、および卒業演奏会でもオリジナル作品を演奏し、高い評価を得ました。

 ソロの作品は、ブダペスト春のフェスティバルにおいて、ツィンバロン奏者サカーイ・アーグネシュによって演奏されました。

教育活動

特別講義

 大阪音楽大学、城西大学、大東文化大学、岩手大学で、たびたびレクチャーコンサートや特別講義をさせていただています。


その他

国際コンクール審査員

2009年5月19日、チェコ モラヴィア地方ヴァラシュスケー・メジジーチー Valašské Meziříčí 国際ツィンバロンコンクールの審査員を務めました。