ツィンバロン奏者ある、リハ最終日に起きました
今日は読売日本交響楽団 第658回定期演奏会のリハーサル最終日。
僕が弾くデュティユー《瞬間の神秘》は昨日が初日、今日が最終リハでした。
昨日は譜読みレベルの合わせ。今日は指揮者シルヴァン・カンブルランさんから、音楽的な指示が次々に出ました。
はっきり言って、僕がもっとスコアを理解しておくべきだったと反省する点ばかり。
特に中間部の、とても遅いテンポで表現を重視する部分。
ツィンバロンのアルペジオは、日本の民謡の合いの手のように、旋律を理解していないと入るタイミングが掴めません。
動画サイトではこのパートを適当に弾いている演奏も多いのですが、カンブルランさんは「譜面に忠実に表現しよう」と。
僕はこの部分を少し軽く見ていました。明日の本番に向けて、感覚を急いで修正です。
おそらく今日のリハではタイミングもテンポも合わず、コンマスをはじめ皆さんに心配をかけてしまいました。ごめんなさい。
そも《瞬間の神秘》のツィンバロン・パート譜はガイド音がほとんど書かれておらず、非常にわかりにくい。
リハ後に1時間以上かけ、フルスコアをもとに「自分だったら弾きやすい」と思えるガイド音を書き加えたパート譜を作り直しました。
その作業の間、読響の皆さんが時間と場所を提供してくださったおかげで、問題はすべて解決。
全体像がはっきり見えたので、明日のゲネ&本番は大丈夫。ノープロブレムです。
この曲の出版社には、ひとつだけお願いしたい。
「ツィンバロンのパート譜に、もっと弾きやすいガイド音を入れてほしい」と。
この《瞬間の神秘》は、ツィンバロン奏者にとってもまさに“瞬間の神秘”。
他のパートの一瞬一瞬を共有することで、見えてくるものが変わります。
今日はご心配をおかけしました。明日はバッチリ演ります!
当日券もまだあるようです。
ツィンバロンの手元や激しいバチ使いを見たい方は、二階席ステージ脇がおすすめです。
5月20日 19:00 サントリーホール。ぜひお越しください。